ボードゲーム病院をつくろうとは?
■概要
医療関係人材に求められる制度理解とマネジメント力の双方の向上という課題に対応するため、体験型の病院経営シミュレーション教材として開発されました。医療制度や外部環境の変化を踏まえた意思決定を疑似体験できるボードゲームです。
■開発の背景
我が国の医療提供体制は、
- 少子高齢化の進行
- 地域医療構想の推進
- 働き方改革
- 医療DXの進展
などにより、大きな変化の中にあります。
こうした中で、医療機関の経営環境は厳しさを増しており、現場における意思決定が組織運営に与える影響も大きくなっています。医療機関の運営は、制度や外部環境の影響を受けながら進むものであり、
- 制度を理解する力
- 現場で意思決定を行うマネジメント力
は相互に補完し合う関係にあります。
一方で、これらを一体的に学ぶ機会は限られており、知識の習得にとどまらず、実践的に活用できる形での人材育成が求められています。また、地域医療を支えるためには、医療機関同士の連携や役割分担が不可欠であり、医療提供体制を「個」ではなく「面」として捉える視点の重要性も高まっています。
■教材の特徴
本教材は、医療機関の運営を疑似体験しながら、制度理解とマネジメントを一体的に学ぶことができる設計となっています。
① 医療経営の意思決定を体験
参加者は病院の経営者として、次のような意思決定を行います。
- 人材配置
- 設備投資
- 資金運用
② 経営資源×戦略・ミッション
「ヒト・モノ・カネ・情報」といった経営資源を、戦略およびミッションに基づいて配分します。
③ 医療経営の現実を反映
- 人件費や設備費などの継続的なコスト構造
- 黒字化が容易ではない収支環境
- 職員の離職と採用の必要性
など、現実の医療機関に近い状況を再現しています。
④ 地域医療連携を前提とした設計
地域全体で以下の勝利条件を目指します。医療機関同士の連携の重要性を体験的に理解することができます。
- 医療ニーズの約8割に対応
- 潜在患者の約8割を受け入れる
■想定される活用場面
- 医療機関における職員研修
- 医療系教育機関での授業・演習
- 医療関連企業における人材育成研修
- 自治体における地域医療人材育成研修
- 地域医療連携に関するワークショップ
- 多職種連携教育(IPE)
- 中学生・高校生を対象とした医療リテラシー教育
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マーク説明書

開発者について
神戸 翼 ※今回の作品では、ゲームデザインからアートワークまで全てを担当。
<プロフィール>
臨床検査技師免許取得後、製薬関連企業に就職し治験業務に従事。その後、カナダへの海外留学、国内ビジネススクールを経て、慶應義塾大学大学院で医療マネジメントを専攻(Master of Healthcare Management)。在学中にはコンサルティングファームで働きつつ、大学院のメンバーと患者向けスマホアプリの開発・運営を行うソーシャルベンチャーを立ち上げる。卒業後は慶應義塾大学SFC研究所上席所員や大手医療法人の経営戦略・政策責任者を経て、医療経営と医療政策を軸にしたシンクタンクを起業し現在に至る。働きながらリカレントを実践し、早稲田大学公共経営大学院で公共政策や政治・経済、行政学を修め(Master of Public Management)、2017-2021年まで某与党国会議員の政策顧問として国会対応に従事し、2024年11月より再度政策顧問に就任した。また、2024年4月からは多摩美術大学・造形学部にも通っている。日本臨床衛生検査技師会では、認定資格制度「医療技術部門管理資格」と「医療管理者資格」の企画・運営に従事し審議会委員長を務め、臨床検査技師のキャリア構築と多様性の広がりに力を注ぎ、2024年より臨床検査技師連盟の役員も務める。その他、医師会や病院団体の活動にも専門委員として従事。大学では非常勤講師として医療リスクマネジメント(医療安全など)を教える。2022年1月から2023年8月にて臨床検査技師100人カイギを開催し、その活動が臨床検査×わくわくプロジェクトに発展、現在は臨床検査技師のキャリデザインをテーマにしたボードゲームを開発し、養成学校でのキャリアデザイン講座を開始している。専門は医療経営、医療政策、医療IT、政治・行政、地方自治など。趣味は多拠点生活・田舎暮らしで、これまで檜原村や熱海市、八丈島などで実践。
<所属・役職等>
医療法人社団 永生会 永生総合研究所・所長、(株)医療経営政策総合研究所・代表取締役・所長、(N)エムアクト・代表理事、(社)医療・介護の事務方ネットワーク・理事、(社)日本国際医療政策機構・理事、(社)Next Public Health Lab・理事、臨床検査技師連盟・青年部長、(社)医療ベンチャー協会・監事(社福)高生会 監事、文京学院大学・非常勤講師(医療リスクマネジメント)、信濃町医療経営ゼミ・共同ゼミ長、永生たまじゅく大学院・学長、臨床検査×わくわくプロジェクト・代表など